「納期遅延」の四文字が、人間関係を破壊する
「〇〇さん、納期遅延ですよね?これじゃ困ります!」……新卒の頃、私は自信満々にそう言い放ちました。結果?当然のごとく相手は激怒し、プロジェクトは険悪なムードに。今思えば、なんて愚かなことをしたんだと冷や汗が止まりません。あの頃の私は、納期を守らない相手が100%悪いと信じて疑わなかったんです。
しかし、30代になり板挟みの中間管理職となった今、ようやく理解しました。仕事が遅れるのには、必ず何かしらの『理由』がある。それを頭ごなしに「納期遅延」という言葉で責め立てれば、相手は防衛本能で心を閉ざすだけ。大事なのは、相手を追い詰めることではなく、どうやって納期内に着地させるかですよね。
なぜ「納期遅延」という言葉は地雷なのか
「納期遅延」というフレーズには、相手に対する「貴方のミスです」という断罪のニュアンスが含まれます。言われた側からすれば、「分かっているよ、でも無理なんだよ!」という反発心が生まれるのは当然。一度相手の感情を逆なでしてしまうと、その後どれだけ正論を並べても、協力体制を築くのは至難の業です。
もし、あなたが今まさに「納期を守らせたい」「進捗を聞きたい」と焦っているなら、一度深呼吸を。まずは、こちらの記事にある「納期いつ?」で相手を激怒させた僕へ。角を立てずに進捗を引き出す『大人の催促術』を読んでみてください。言葉一つで相手の反応が驚くほど変わるはずです。
「大人な言い換え」で相手を味方につける
では、具体的にどう伝えればいいのか。私のおすすめは、「責める」のではなく「懸念を共有する」というスタンスです。
- NG:「納期遅延しています。いつ終わりますか?」
- OK:「スケジュールの進捗について、少し懸念しております。もし何か調整が必要であれば、早めに共有いただけますか?」
これだけで、相手は「自分を責められている」から「一緒に解決しようとしてくれている」という安心感に変わります。また、チャットツールでのやり取りなら、もう少し工夫が必要です。「進捗どうですか?」でSlackが静まり返ったあの日。督励を『お願い』に変える大人の言い換え術も、ぜひ参考にしてみてください。
「完了」を前提としたコミュニケーション術
納期遅延を防ぐためには、遅れてから催促するのではなく、遅れる予兆を感じた段階でケアするのがプロの仕事です。相手にプレッシャーをかけるのではなく、「何か困っていることはないですか?」と先回りで手を差し伸べる。
この『大人の配慮』を忘れないだけで、あなたの評価は格段に上がります。「この人と仕事がしたい」と思われるようになれば、自然と納期も守られるようになりますよ。生意気な若手だった私が、泥臭い経験から学んだ唯一の処方箋。ぜひ明日からのコミュニケーションに取り入れてみてください。
