「言付(ことづけ)ですが」の一言で空気が凍りついたあの日
みなさん、こんにちは。日々、上司の機嫌を取りつつ部下の尻を叩く、板挟み真っ只中の30代営業マンです。今でこそ「それっぽい言葉」で相手を丸め込む技術が身につきましたが、若手の頃の僕は本当にひどかった……。
忘れもしない入社3年目の夏。忙しい部長に向かって、僕はこともあろうに「部長、言付(ことづけ)なんですけど、〇〇社への資料送付お願いできますか?」と、何気なく伝えたんです。その瞬間、部長のペンが止まり、会議室の空気が一気に氷点下まで下がりました。
「……君、誰に口をきいているんだ?私に『言付』とはどういうことだ?」
その時の冷や汗、今でも忘れません。若気の至りでした(苦笑)。自分では「伝言を頼む」程度の軽い気持ちでしたが、目上の人に対して「言付」という言葉を使うのは、相手を「ただの運び屋」のように扱う失礼な響きがあったんですね。今回は、そんな僕の失敗を糧に学んだ、角を立てずに相手を動かす「依頼の伝え方」をお話しします。
なぜ「言付」は地雷なのか?
そもそも「言付(ことづけ)」という言葉には、「頼み事をする」という意味が含まれていますが、ビジネスシーンで使うには少し軽薄で、相手を下に見たようなニュアンスを含んでしまいがちです。特に、相手が自分よりも目上の場合、あるいは忙しい状況であればなおさら、「自分を便利使いしているのか?」という不快感を与えてしまいます。
同じ依頼をするにしても、言葉一つで相手の受け取り方は180度変わります。中間管理職になった今だからこそ分かりますが、相手に動いてもらうためには、まずは相手への敬意を示すことが何よりも大切なんです。
角を立てずに快諾を引き出す『大人の言い換え術』
では、どう言い換えればいいのでしょうか?ポイントは「依頼内容を明確にしつつ、相手の裁量に委ねる余裕を持たせること」です。
- 「恐れ入りますが、お手すきの際に〇〇の件、お力添えいただけますでしょうか」
- 「〇〇の件、部長のご見解を伺いながら進めたく、ご確認をお願いできますでしょうか」
このように、相手を頼りにしているという姿勢を見せるだけで、相手の反応は全く変わります。もし、依頼の仕方に不安があるなら、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
「相談いいですか?」で上司が激怒!角を立てずに相手の時間を奪わない『大人の言い換え術』
相手の時間を尊重しつつ、こちらがお願いしたい本質を伝えるためには、この「相談」というスタンスが非常に有効です。
忙しい相手から確実なレスポンスをもらうために
依頼をした後、さらに気をつけたいのが「催促」のタイミングです。依頼した案件がなかなか進まない時、つい「まだですか?」と言いたくなりますよね。でも、それもまた地雷です。
「期日はいつ?」で上司を激怒させた僕へ。角を立てずに進捗を引き出す『大人の催促術』
この記事にもある通り、催促は「進捗を聞く」という形を借りて、「相手を気遣う」のが大人のマナーです。
まとめ:言葉選びは「思いやり」の表れ
「言付」という言葉を安易に使って怒られたあの頃の僕に教えてあげたいのは、「言葉は武器ではなく、橋を架けるための道具だ」ということです。相手を動かしたいときほど、丁寧すぎるくらいの言葉を重ねて、相手が気持ちよく動ける環境を作ってあげる。
それが、今の僕がたどり着いた「板挟みの中間管理職」として生き抜くための処世術です。みなさんも、今日のメールやチャットから、少しだけ「相手を立てる言い換え」を試してみてください。きっと、周りの反応が驚くほど柔らかくなるはずですよ!
