「相談いいですか?」その一言、地雷かもしれません。
「課長、今ちょっと相談いいですか?」
若手時代の私は、Slackや対面で平気でこう声をかけていました。今思えば、本当に血の気が引くほど無神経だったと猛省しています。当時の私は「相談=自分の仕事が進まないから、上司の時間を割いて助けてもらうこと」くらいにしか考えていなかったんです。
案の定、上司の表情はみるみる曇り、「今は忙しいんだよ!」と一喝。私は「いや、相談くらいさせてくれてもいいじゃないですか…」と心の中で毒づき、そのまま部署内の空気は氷点下へ…。結局、その後の仕事もスムーズに行くはずがなく、板挟みのツラい日々を過ごすことになりました。今振り返れば、完全に私の「相談の仕方が下手」だったんです。
なぜ「相談いいですか?」は相手をイラつかせるのか
相手の立場になってみれば簡単です。自分が締切直前の資料作成や、別案件のトラブル対応で頭がいっぱいのときに、「相談がある」とだけ言われても、「え、どれくらい時間かかるの?」「今すぐ必要なこと?」「それ、自分で考えてから来てくれない?」と、瞬時に脳内がパニックになりますよね。
つまり、「相談=時間と心理的リソースの突然の奪い合い」になってしまっていることが問題なんです。では、どう言い換えれば、相手に快く応じてもらえるのでしょうか?
相手を立てて「相談」を引き出す大人の言い換えテクニック
ここで、かつての僕が泣きながら学んだ「大人な言い換え」の登場です!ポイントは「所要時間」「目的」「相手への敬意」をセットで伝えること。
1. 具体的な時間を提示して「重さ」を調整する
「相談いいですか?」を、具体的な時間で区切るだけで相手の心理的負担は激減します。
NG: 「相談いいですか?」
OK: 「お忙しいところ恐縮です。本件について、5分ほどお時間をいただけますでしょうか?ご助言いただきたい点が2点ございます」
2. 自分の考えを添えて「丸投げ」を防ぐ
相談=答えを丸投げ、と捉えられないようにしましょう。これは「全部任せた!」が地雷の元?若手時代の僕が学んだ『丸投げ禁止』をスマートに伝える大人の依頼術を意識するのと似ています。
OK: 「〇〇の件、私の方ではA案で進めようと考えております。決定の前に、念のため課長のご意見を伺わせてください」
3. 優先順位を相手に委ねる
もし相手が本当に忙しそうなら、まずは日程の調整を仰ぐのが大人のマナーです。
OK: 「〇〇の件で至急確認したいことがございます。今のお時間で5分ほどよろしいでしょうか?もしお忙しければ、本日16時以降で調整させていただけますと幸いです」
相談が「催促」に変わる前に…
相談しようとしたけれど、相手が忙しすぎてなかなか捕まらない…そんな時はつい焦って「期限いつ?」で相手を激怒させた僕へ。角を立てずに進捗を引き出す『大人の催促術』で紹介したような、相手を追い詰める言葉を使ってしまいがちです。しかし、相談の入り口を間違えると、その後の進捗確認もすべて「面倒な奴」として扱われてしまうリスクがあります。
まとめ:相談は「相手への敬意」を添えるギフトである
相談とは、本来は「相手の知見を借りる」という素晴らしいコミュニケーションです。それを「ただの邪魔」にしてしまうか、「一緒に解決する建設的な対話」にするかは、最初のたった一言の言い換えにかかっています。
若手の頃の私のように「正論だから聞くべきだ」と力むのではなく、「相手の貴重な時間をいただいている」という意識を持つこと。これだけで、30代のビジネスパーソンとしての評価はガラリと変わりますよ。今日からぜひ、一声かける前に「5分だけ」「自分の考え」を付け加える習慣をつけてみてくださいね。
