「配分」という言葉で地雷を踏んだ、あの日の記憶
若手時代、私はとにかく「効率」ばかりを追い求めていました。ある日、上司から急なプロジェクトの追加依頼が来たときのことです。当時の私は、すでに手一杯だったこともあり、チャットでこう返信したんです。「今、リソースの配分が難しいので、これ以上は無理です」と。その瞬間、Slackの空気が凍りついたのを今でも鮮明に覚えています。今振り返ると、なんて傲慢で冷たい言い方だったんだろうと、脂汗が止まりませんね(苦笑)。
「配分」という言葉は、本来ビジネスライクで聞こえはいいのですが、受け手からすると「私の仕事は後回しなのか?」「君に断る権利があるのか?」という拒絶のメッセージとして強く響いてしまうことがあります。中間管理職として板挟みの今だからこそ分かります。断り方一つで、その後の人間関係は天国にも地獄にもなるんです。
なぜ「配分」を理由に断ると角が立つのか?
「リソース配分」という言葉には、どこか「自分は客観的で正しい判断をしている」というニュアンスが含まれてしまいがちです。これが、依頼してきた相手からすると「上から目線で切り捨てられた」と感じさせる原因になります。特にSlackなどのテキストコミュニケーションでは、表情が見えない分、この「突き放すような冷たさ」が倍増するんですよね。板挟みでツラい立場だからこそ、私たちは相手のプライドを傷つけない「クッション」を挟む必要があるんです。
もし、あの頃の私に助言できるなら、まずは相手の熱量を一度受け止めることの大切さを教えたいですね。詳しくは「無理です」で人間関係終了?やんわり断って信頼を守る『大人の言い換え術』でも解説していますが、まずは「相談してくれたこと」への感謝が先決です。
角を立てずに「配分」を辞退する大人のフレーズ
では、具体的にどう伝えればいいのでしょうか。ポイントは「配分ができない」という事実を伝えるのではなく、「今は〇〇に注力しているため、△△の着手が難しい」という「ポジティブな優先順位」を伝えることです。
- 「今の業務状況ですと、〇〇の品質を維持するためにも、新規の着手は▲▲以降に相談させていただけますでしょうか?」
- 「大変ありがたいお話なのですが、現在は△△の業務を優先しており、リソースの空きがございません。もし可能であれば、来月以降に再調整させていただけますと幸いです」
これなら、「やりたくない」ではなく「今はできない」という前向きな状況説明になるため、相手も「じゃあ仕方ないな、次はいつならいい?」と建設的な議論に切り替えやすくなります。
Slackで送る際の「ひと工夫」
チャットツールで断りを入れるときは、簡潔にしすぎないことも重要です。以前、私は「追記です」の一言だけで済ませて周囲を凍りつかせたことがありますが、断る時こそ丁寧に。「追記です」はNG?Slackで信頼を失う無機質な連絡から卒業する、大人の言い換え術で触れたように、少しの言葉を添えるだけで印象はガラリと変わります。「リソースを再配分する余裕がない」と送る前に、相手への配慮が伝わる一文を添えましょう。
大人の断り術まとめ
仕事の「配分」を断ることは、決して逃げではありません。自分のキャパシティを守り、結果としてプロジェクト全体の品質を維持するための「管理能力」の一つです。生意気なメールを送って大目玉を食らった過去があるからこそ言えます。断る時こそ、相手に対する敬意を忘れず、スマートに。皆さんも、今日から「配分」の言い換えを意識して、ストレスフリーな職場環境を作っていきましょう!
